こんにちは、AutoScaleという会社の代表をしている@koniです。
2016年にAutoScale を創業してから4年半の間、会社運営のためにさまざまなSaaSを利用してきました。
これまでの4年半で会社運営のために使ったサービスをまとめてみます。業務効率化のためのサービスを探している方はぜひ参考にしていただけたら嬉しいです。
創業から今までにメンバー数は2名から20名くらいに増えました。ですので20名前後くらいまでの規模の会社だと、ちょうどよいサービスが多いと思います。
※SaaS以外のものも含まれています。
目次
タスク管理・情報共有ツール
Google Workspace (旧G Suite)
- メールやカレンダーなど業務の基本的なツール
- Google が運営しているので、機密性、可用性の心配をしなくて済む
- AutoScale ではインフラもGCPを使っているので、ユーザー管理が一箇所で済んで楽
- よく使っている利用しているサービスは以下。
- Google カレンダー, Gmail, Google スプレッドシート, ドキュメント, スライド, フォーム
- Google Jamboard
- 本当はホワイトボード用のサービスなのですが、みんなで手軽に付箋をはれるツールとして、振り返り会のKPTで利用しています。お手軽にオンライン上で複数人でふせんを貼るときに便利です。
- Google Photo
- 求人サイトなどで活用できるように、社内イベントなどの写真を共有アルバムにアップロードできるようにしていました。
Slack(ビジネスチャット)
- チャット
- Slackへの通知に対応しているサービスが多くてやめられない。
- 最初は無料で使っていたが、連携アプリを増やしたくて課金した
Jira(タスク管理)
Jira | 課題 & プロジェクト追跡ソフトウェア | Atlassian
- Atlassian社製 課題管理ツール。
- Confluenceとの相性が良い。
- エンジニア・デザイナーなど全職種のスタッフのタスクを管理するために導入。
- Jira 導入以前はGitHub を使っていたが、以下のような点でGitHubよりも良い。
- 日本語対応。
- 非エンジニアにも使ってもらいやすい。
- ステータス、ワークフローなどを細かく管理できるようになった。
- 以前のJira は設定が非常に複雑だったが、次世代プロジェクトは、デザインも今風になり、設定もかなり簡単になった。
- 「今すぐには着手したいがそのうちやりたい」というタスクを「バックログ」として置いておけるようになって、すべてのアイディアをリスト化できて非常に良い。
Confluence(社内Wiki)
Confluence | リモートに最適な、チームのワークスペース | Atlassian
- Atlassian社製 Wiki。
- Jira との相性が良い。
- 履歴表示、マクロ、シンタックスハイライトなど、Wiki に求める機能はデフォルトで対応している
Zoom(オンラインミーティング)
- オンラインミーティングツール。
- 以下のツールでバーチャル背景オンでオンラインミーティングをした際の画質、音質を比較し、一番良かったZoomを採用。
- Google Meet
- Whereby(Appear.in)
- Slack
オンラインでの打ち合わせツール選定のため、3人の会議通話をそれぞれやってみました。
— koni | SocialDog🐶 (@koni) 2020年1月30日
・音質
・途切れなさ
・バーチャル背景機能あり(自宅で背景映らない)
どれをとっても圧倒的にZoom がよかったので、速攻課金した!
Zoom >>> Google Meets > Slack ≒ Whereby
採用
Wantedly(求人サイト)
- いくつかの採用媒体を試しましたが、AutoScale では、創業当初から今まで圧倒的にWantedlyの効果が良かった
- Wanteldy から、これまでに延べ1700人以上の方からエントリーいただき、累計20名(うち社員5名)の採用につながっています。
- 採用課金ではなく掲載課金(月3.5万円)なので、Wantedly はあまりお金もかからず相性の良い人と巡り会えて最高。
- Wantedlyは、転職先としてスタートアップが候補に入っている人が一番見ていると思われる。
- Wanteldyでの採用を頑張っている時期は、タイトルと写真を変えて、毎週募集を出すことが大事
- ブログ的な機能(ストーリー)は、投稿している時期もありましたが、あまりエントリー数と相関はないようでした。
しゅふJOB(しゅふ向け求人サイト)
- 「フルタイムではないが、毎日3−5時間勤務」してもらいたい職種で利用。
- ライフスタイルの変化でフルタイム勤務はできないが、スキルをお持ちのしゅふの方が多数登録されています。
- 法律的に(男女雇用機会均等法?)「主婦」と表記できないのだと思いますが、圧倒的に女性が多いです。
- 課金形態は採用課金・掲載課金を選べる。うちでは採用課金を選択しています。
- 在宅勤務の募集は少ないこともあり、2週間ほどで約80名の方から応募をいただき、1名採用できました。
- 最初の求人は、電話インタビューで求人原稿を作ってくれます。できた原稿は、しゅふの方が気にされるポイントをしっかり抑えていて、適度な装飾もついていてクオリティがかなり高く、お願いして本当に良かったと思いました。
会計・労務
人事労務 freee(勤怠管理、休暇管理、給与計算)
- 勤怠管理・給与計算・Web給与明細・年末調整・休暇管理・マイナンバー管理が1つのツールで完結します。
- UIがシンプルで非常に簡単に使えます。
- 労務管理が一つのツールでほぼ全部できるので非常に楽。
- AutoScale では給与計算・税金の支払いなどは私が一人でやっていますが、19人分の給与計算・所得税・住民税の支払いにかかる時間は、毎月1時間くらいで済んでいます。
- 創業当初は数人だったので、Google スプレッドシートで給与計算していたのですが、たった数人分でも社会保険料や所得税を計算するのは、かなり面倒でした。数人であっても勤怠管理・給与計算にはツールを入れたほうが良いと思います。
- 他ツールとの比較
- 「SmartHR」には勤怠管理や給与計算の機能がないので、他のサービスと組み合わせて使う必要があります。
- 「MFクラウド」では、給与計算・勤怠・マイナンバー管理などでそれぞれ人数あたりの料金が発生します。
会計 freee(会計ソフト)
- 銀行やクレジットカードのウェブサービスと連携して勝手に履歴を取り込んでくれる
- 自動登録ルール機能で、条件を設定しておくと勝手に仕分けまでやってくれるので、最初設定しておけば自動で月次決算の書類ができる
- 人事労務freeeと連携できる
- AutoScale では経費精算も不要なので、今のところ月額1,980円のミニマムプランで十分。安い。
電話
SMARTalk(スマホIP電話アプリ)
- 050の番号でスマートフォンから発着信できるIP電話アプリ。
- 電話を受けるのが1人で、創業後数年は月に数回しか電話がかかってこなかったので、スマホのIP電話アプリで十分でした。
- 基本料金が無料なので、着信だけで使う場合は完全に無料で運用できます。
- 通話転送が可能なので、一定時間応答しないときは後述する電話応対代行会社に転送するようにしていました。
- 複数人で受ける運用はできないので、Dialpadに乗り換えました。
DialPad(クラウド型電話システム)
- クラウド型の電話サービスです。PC/スマホで 050/03 番号から発着信できます。
- 昨年秋頃電話を受ける機会が増え、複数人での運用が必要になったので、乗り換えました。
- 代表番号を複数人で着信・発信可能。
- すべての通話を録音可能。
- Macアプリ・スマホアプリあり。
- 営業時間外に、音声メッセージ設定、通話転送が可能。
- 割と安い(1アカウント800円から)
MKサービス(電話応対代行)
- 電話代行会社。
- サイトはかなり怪しげだが対応は問題ない。
- 会社宛ての電話を転送すると、応対してくれる。
- 営業電話を断ってくれるので、でなくて済む。
- 電話で業務を中断されて集中力が取られることがなくなって非常に良い
- 基本的には、要件、コールバックが必要かどうかを聞いて、メールで送ってくれる
・営業電話が増えてきた
— koni | SocialDog🐶 (@koni) 2019年10月28日
・出られないときに掛け直すべきかよくわからず困る
ということで、今月から月額3000円くらいの電話対応代行を契約してみたところ、相手が誰かわかるし、伝言も聞いてもらえるし、営業電話は断ってくれるし最高でした。#起業
契約書
クラウドサイン
- 雇用契約書、契約書などの締結に利用している。
- PDFをアップロードしてメールアドレスを入れるだけで契約書の調印が済んで便利。
- 月間5件まで無料で使えるのでいままで無料プランで使えてしまっている
経費
paild (経費精算用 Visa プリパイドカード)
- 経費精算のためのVisa バーチャルカードを作成できる
- 銀行振込でチャージして使う
- 社員が経費で簡単に書籍を買えるようにするための導入。
詳しくは「paild を使って技術書などを経費で簡単に買える仕組みを作ってみたらすごくよかった」の記事でご紹介しています。
リサーチ
TDB企業サーチ(会社情報)
- 競合企業など、売上規模を知りたいときに、会社の売上を簡単に確認できるサービス
- 特に一個しか事業をやっていないスタートアップの場合は、会社の売上=事業の売上となる
- ざっくり売上を知りたいときに便利
- 企業の信用情報を扱う帝国データバンクの会社情報を1社あたり500円で取得できる。
- 帝国データバンクの調査に協力している会社の情報のみ取得できる。
- 会社情報が見つからない会社も多い。スタートアップで会社情報があるのは2-4割くらい。
- もっと詳細な情報を見たいときは、G-Searchを使う。
ISMS
SecureNavi(ISMS 取得・運営ツール)
- ISMS 取得のためのSaaS
- ExcelやWordなしでドキュメントを作成・管理してくれる
- これからISMS取得するのであればオススメのサービス
会社として情報セキュリティ体制の強化のため、ISMS(ISO 27001) 認証を取得することにしました💪
— koni | SocialDog🐶 (@koni) 2020年11月16日
構築にあたって、ISMS構築SaaSの「SecureNavi」を契約しました!
めちゃ使い勝手が良くて気持ち良い👍https://t.co/p2D5gqYVUO
オフィスレス運営
サーブコープ(バーチャルオフィス)
- 世界160箇所でレンタルオフィスを展開するオーストラリアの会社。
- バーチャルオフィスとして登記住所にできる。
- 会社の住所は特商法の表記などに書く必要があるが、自宅の住所にしたくないので契約した。
- ビルの外観がかっこいい
- ビルの名前がかっこいい(有明フロンティアビル)
- 「フロンティア」という響きがスタートアップにピッタリだと思う
- 郵便物を決めた頻度で転送してくれる
- AutoScale の取引先には請求書を郵送する会社は0になったので、月に一回の転送で十分。
2020年10月、AutoScale はこのビルに移転しました!
— koni | SocialDog🐶 (@koni) 2020年10月1日
(バーチャルオフィス)
ちなみに選定理由は・・・
・「有明フロンティアビル」というカッコいいビル名
・カッコいい外観
・レンタルオフィスで有名なサーブコープの安心感 pic.twitter.com/Oo3BOMzerV
銀行
楽天銀行(銀行)
最初は三菱UFJ銀行の口座を使っていたのですが、振込手数料が若干高いのが気になってきました。そこで2年目からは、Macでもネットバンキングが使えて*1、手数料の安い楽天銀行の法人口座を開設しました。
- 振り込み手数料が安い
- ファームバンキングが無料(給与振込用の全銀フォーマットのファイルをアップロードに対応)
- Mac のオンラインバンキングに対応
- ペイジーに対応(国税、地方税などをネットで納付可能!)
- 同じネット系銀行の住信SBIネット銀行と違って、法人口座でもペイジーが使えるのが決め手になりました。
- 社会保険料の口座引き落としや国税・住民税のダイレクト納付は使えない
- このために三菱UFJ銀行の口座もまだ使っています。
EC(番外編)
Apple Store for Business(Apple製品の通販)
- 年間60万円以上購入すれば、1年間 Macbook やiMacなどのApple製品が6%引きで買える
- 最初これの存在を知らなくて普通に買っていたが、もっと早く知りたかった
Apple 法人窓口から Apple 製品を1年以内に60万円以上買うと、1年間 iMac/Macbook が6%引きで買えるという知見を得た#Apple https://t.co/Nyk6EDKY5w
— koni | SocialDog🐶 (@koni) 2019年11月5日
Amazon Business(通販)
- すぐ届く
- Amazonビジネスに無料登録すると、たまに「法人限定価格」でちょっと安く買えることがある
Asukul(通販)
- 名前の通り「明日来る」。
- 全く同じもので揃えたい消耗品(クリアホルダーとか)は、廃盤にならずに同じものがずっと手に入る安心感で使っています。しかも安い。
まとめ
Appleの法人割引はもっと早く知りたかった・・・!
創業からこれまでに使っていたサービスなどをまとめてみました。 みなさまの参考になったら幸いです。
オススメのサービスなどがあればぜひ @koni まで教えていただけましたら幸いです。
おすすめ記事
*1:最近三菱UFJ銀行も使えるようになったみたいですね!